NY 60年代のデザイン:アルコーンとドーフスマン

メモ。NYのグラフィックデザイナー、John Alcorn(ジョン・アルコーン)。1956年にプッシュピン・スタジオに参加。シーモア・クワスト、ミルトン・グレイザーらとチームでデザインを行う。58年CBSに転職、グラフィックデザインの巨匠ルウ・ドーフスマンに師事する。その後フリーランスとして独立。

やはりCBS移籍以降、60年代の作品が好み。

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こういう版画風?手描きの文字を、発色のいい綺麗な色でプリントしてTシャツとかトートバッグが欲しい。作るか。


こちらは師匠のLou Dorfsman(ルウ・ドーフスマン)。スマートで!洗練されてて!モダンなデザイン!50年も前のものとは思えない。PVもいい。リー・モーガンのSidewinderの洒脱な感じがぴったり。

http://kiet6.tumblr.com/post/129273712237/richardsison-gastrotypographicalassemblage

ルウ・ドーフスマンの元でデザインをしたいから転職したってわかる気がする

The Art of John Alcorn
 ジョン・アルコーン オフィシャルサイト。なんと作品が300点も公開されています。
プッシュピン・スタジオについて詳しく

UK 60年代の雑誌 [4]:その雑誌にバカラックは曲を贈った〜London Life

前回の続き。

London Life誌のマネージメントはThe Lord Puttnam/デヴィッド・パットナム氏の担当でした。(氏は後に「小さな恋のメロディ」や「ダウンタウン物語」「炎のランナー」などの映画プロデューサーとして活躍します。あのロジャー・ダルトリーの迷作「リストマニア』も!)

創刊時、パットナム弱冠24歳。血気盛んなロンドンっ子はどうしたら新雑誌を宣伝できるか考えたあげく、なんと、バート・バカラックに曲を作ってくれないかと話を持ちかけたのでした。若さってすごい。それがこれ「London Life 」。

Anita Harris – London Life

この時の面白いエピソードがCreative Reviewに載っていました。
パットナムはバカラックを訪ねる際、お供としてジーン・シュリンプトンを連れて行ったそうです。パットナム曰く、バート・バカラックは僕に会うより彼女に会う方に興味津々だったよとの事。そりゃあそうだろう!元々モデルとして大人気大活躍中であったし、65年、巷は公の場にナマ足ミニスカートなんて格好で登場した彼女の噂で持ち切りだったのだから。

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65年のジーン・シュリンプトン嬢。見よこの美貌!この美しいおみ足!

それが功を奏したのか、バカラックは若者の提案に同意。曲はラジオで宣伝を流し続けますが、広告費はゼロです。作戦は大成功を納めたのでした。

バカラックのディスコグラフィーを見てみると、この65年から英国シンガーへの曲提供が急増したようですね。トム・ジョーンズ、マンフレッドマン、クリフ・リチャード。翌年シラ・ブラックやダスティら英国が誇る歌姫たち。

だからバカラックもこれからのロンドンライフに浮かれて、このオファーを軽いノリで受けたのかもしれませんが、まあそれにしても、バカラック御大(当時37歳)も鼻の下伸ばす事があるのかと思うと楽しいですな!

それに、これからジーン・シュリンプトンを「一番最初にミニスカートを着用した」「60s UKを代表するモデル」で「デヴィッド・ベイリー、テレンス・スタンプの恋人だった」に「バカラックをワクワクさせた」を追加しようと思います。

My Little Red Book – Manfred Mann (Film Version) – 1965
(マンフレッドマン最高!!)

UK 60年代の雑誌 [3]:最高にスウィンギンでヒップな雑誌〜London Life

一昨年、何がきっかけだったか忘れたけれど、ものすごくクールなイラストを見つけて(クールなんて普段使わない単語だけど、これはそうとしか言いようが無いと思った)、それはイアン・デューリーが描いたものだと知ってかなり興奮して調べまくった時期がありました。

そのイアン・デューリーのイラストを表紙に起用してたのが「London Life」という65年創刊の雑誌。

London Life 1965

London Life誌1965年11月号。イアン・デューリーが描いたトニー・ベネット。via Creative Review

ヴィダル・サスーンやファッションデザイナーのエマニュエル・ウンガロが表紙を飾り、ピーター・ブレイクの特集が組まれ、アラン・オルドリッジがデザインを行い、ミニスカートを最初に着こなしたモデル、ジーン・シュリンプトンがファッションエッセイを担当…といったハイセンスお洒落っぷりだったらしいのです。

London Life

写真左、色黒でいたずらな小僧みたいな顔してるのがヴィダル・サスーン、中央のモデルの手を握っている紳士はエマニュエル・ウンガロ。 via Creative Review

それもそのはず、調べてみたら、創刊者はサンデータイムスの元敏腕編集者。スタッフは、後にいろいろな雑誌やアート本で名前を見かける名物アートディレクターを始め、デザイナー、モデル、写真家、マネージャーと、ロンドンの若い才能が集まったドリームチームだったのでした。

そのためもあって、入手はおろか存在すらが都市伝説なんじゃと思えるほどのレアっぷりです。でもラッキーな事にCreative Reviewというデザイン誌で特集を組んでいたので取り寄せてみました。(しかし眠い。明日に続く)