Eva Zeiselのサイト

Eva Zeisel(エヴァ・ザイゼル)というインダストリアル・デザイナーの作る陶器が好きで、昔から少しずつ集めています。初めて手にしたのは「Tomorrow’s Classic」という素敵な名前のシリーズだったのですが、曲線が滑らかで清らかで、どの方向から見ても美しい作品でした。しかもそれがワンオフのアート作品ではなく、一般庶民向けの食器なのがすごい!と思ったものです。

当時、日本語で紹介しているサイトが全く無かったので、自分で撮影したり訳したりEva Zeisel Archivesに許可貰ったりして、サイトを作ったのですが、久々に見直してみたら11年も経っていました。ひええ。

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勿体ないから今時のウェブ向けに作り直せば、と言われるのだけど、データクラッシュで撮った写真もテキストも何も残ってないのが未だにダメージ大きくてね…まあそのうち…。

ユキエ蚤の市(仮)準備中

ロードバイクなど欲しいものがありまして、今まで集めていたものを少し手放す事にしました。50-60年代の陶器がメインで、あとはアンティークの着物、雑誌、あまり着ていないお洋服などです。

週末に陳列くらいは終わらせたいと思います!よろしくお願いします。

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添え書き用の資料本。基本「これ好き!」だけで集めていますが、こうした本も見るようになりました。デザイナーや年代、シリーズなど背景を知るとより楽しいものです。

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壁一杯のタイポグラフィ – Sony Music Timeline

前回のルウ・ドーフスマン展のPV見てて思い出した。こんなのもありましたね。


Sony Music Timeline(2012)

SONY MUSICの125年を記念して、英ソニーミュージックのオフィスの壁に描かれたグラフィック。

デザイナーのAlex Fowkesが制作した「Sony Music Timeline」と呼ばれる作品で、1887年から現在までに同社(傘下含む)と契約した1000名近いミュージシャン、そしてCD、ウォークマン、iPodなどの音楽史に登場した重要アイテムほかの名前などが年代順に描かれています。
amass – http://amass.jp/12912/

コレはカッコいいなと思ってツイートした記憶が。好きなバンドの名前探したくなる。

(この作品、ルウはCBSでこれはSONY、オマージュなのかな。だとしたら胸熱)

NY 60年代のデザイン:アルコーンとドーフスマン

メモ。NYのグラフィックデザイナー、John Alcorn(ジョン・アルコーン)。1956年にプッシュピン・スタジオに参加。シーモア・クワスト、ミルトン・グレイザーらとチームでデザインを行う。58年CBSに転職、グラフィックデザインの巨匠ルウ・ドーフスマンに師事する。その後フリーランスとして独立。

やはりCBS移籍以降、60年代の作品が好み。

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こういう版画風?手描きの文字を、発色のいい綺麗な色でプリントしてTシャツとかトートバッグが欲しい。作るか。


こちらは師匠のLou Dorfsman(ルウ・ドーフスマン)。スマートで!洗練されてて!モダンなデザイン!50年も前のものとは思えない。PVもいい。リー・モーガンのSidewinderの洒脱な感じがぴったり。

http://kiet6.tumblr.com/post/129273712237/richardsison-gastrotypographicalassemblage

ルウ・ドーフスマンの元でデザインをしたいから転職したってわかる気がする

The Art of John Alcorn
 ジョン・アルコーン オフィシャルサイト。なんと作品が300点も公開されています。
プッシュピン・スタジオについて詳しく

UK 60年代の雑誌 [4]:その雑誌にバカラックは曲を贈った〜London Life

前回の続き。

London Life誌のマネージメントはThe Lord Puttnam/デヴィッド・パットナム氏の担当でした。(氏は後に「小さな恋のメロディ」や「ダウンタウン物語」「炎のランナー」などの映画プロデューサーとして活躍します。あのロジャー・ダルトリーの迷作「リストマニア』も!)

創刊時、パットナム弱冠24歳。血気盛んなロンドンっ子はどうしたら新雑誌を宣伝できるか考えたあげく、なんと、バート・バカラックに曲を作ってくれないかと話を持ちかけたのでした。若さってすごい。それがこれ「London Life 」。

Anita Harris – London Life

この時の面白いエピソードがCreative Reviewに載っていました。
パットナムはバカラックを訪ねる際、お供としてジーン・シュリンプトンを連れて行ったそうです。パットナム曰く、バート・バカラックは僕に会うより彼女に会う方に興味津々だったよとの事。そりゃあそうだろう!元々モデルとして大人気大活躍中であったし、65年、巷は公の場にナマ足ミニスカートなんて格好で登場した彼女の噂で持ち切りだったのだから。

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65年のジーン・シュリンプトン嬢。見よこの美貌!この美しいおみ足!

それが功を奏したのか、バカラックは若者の提案に同意。曲はラジオで宣伝を流し続けますが、広告費はゼロです。作戦は大成功を納めたのでした。

バカラックのディスコグラフィーを見てみると、この65年から英国シンガーへの曲提供が急増したようですね。トム・ジョーンズ、マンフレッドマン、クリフ・リチャード。翌年シラ・ブラックやダスティら英国が誇る歌姫たち。

だからバカラックもこれからのロンドンライフに浮かれて、このオファーを軽いノリで受けたのかもしれませんが、まあそれにしても、バカラック御大(当時37歳)も鼻の下伸ばす事があるのかと思うと楽しいですな!

それに、これからジーン・シュリンプトンを「一番最初にミニスカートを着用した」「60s UKを代表するモデル」で「デヴィッド・ベイリー、テレンス・スタンプの恋人だった」に「バカラックをワクワクさせた」を追加しようと思います。

My Little Red Book – Manfred Mann (Film Version) – 1965
(マンフレッドマン最高!!)